こんにちは、大島塾塾長の村雲です。

先週金曜日に江東区のほとんどの中学校では通知表が配布されました。

特に今年受験生の3年生は、受験に関係する内申ですから、その結果が気になるところでしょう。。。

では、実際に『内申』はどれほど重要でしょうか?

※もちろん『内申』は重要です。高いに越したことありません。9教科5段階、取れるなら45満点を取るべきです。ただし、取れなかったとして、公表されている各高校の基準内申に足りていないからといって落ち込む必要があるのかどうかという検証です。

①私立入試における【内申】

重要度:極めて重要!

推薦・併願優遇共に基準が内申です。内申が足りていなければスタートラインにも立てません。1があるか無いかが命取りにもなります。

②都立入試における【内申】

重要度:↓↓↓

※推薦入試:重要

※一般入試:普通

上記のように都立入試においては【内申】は推薦入試においては重要です。推薦入試(調査書・面接集団討論・作文)では約50%の点数比率があります。内申の数値が合否を左右すると言っても過言ではないでしょう。

ところが、一般入試では「重要」とは言えないのです。※何度も言いますが高いに越した事はありませんよ。

都立一般入試では、当日点700点:調査書300点、ですから7:3の割合なのです。言ってしまえば本番点数を取れれば勝てるわけです。

では実際に内申1の重みに関してみていきましょう。

ⅰ)9教科「3」の場合

技家 保体 合計 4教科2倍 300点換算
3 3 3 3 3 3 3 3 3 27 39 180

ⅱ)8教科「3」かつ、5教科内に「4」1つの場合

技家 保体 合計 4教科2倍 300点換算
4 3 3 3 3 3 3 3 3 28 40 184

ⅲ)8教科「3」かつ、4教科内に「4」1つの場合

技家 保体 合計 4教科2倍 300点換算
3 3 3 3 3 3 3 3 4 28 41 189

上記 ⅰ)~ⅲ) の表から明らかなように

【3】×9教科と【3】×8教科+5教科に【4】では300点換算で4点差

【3】×9教科と【3】×8教科+4教科に【4】では300点換算で9点差

という結果となる。

当日テストも500点満点が700点換算になるので

内申の4点差を当日点で賄うには、何点多く取ればいいか。。。

当日点の1点は700点換算で1.4点。

700点換算の4点を賄うには当日点で2.8点多く取ればいい。1教科平均0.56点である。

700点換算の9点を賄うには当日点で6.4点多く取ればいい。1教科平均1.28点である。

とすると、いかに当日のテストが重要かというのがわかるだろう。

もちろん内申が下がれば下がるほど、賄う点数は増えますし、内申が高いからと言って安心できるわけではないと言う事です。

内申の数字だけに踊らされて、志望校を安易に上げたり下げたりすることはあまりおススメできるものではありません。